【規格外の怪物】ラジャブアリ・シェイドゥラエフの富士山登頂アタック「4時間32分」は何がそこまでヤバいのか?

Notes

RIZINなどで圧倒的な強さを見せつけるフェザー級の“無敗の怪物”ラジャブアリ・シェイドゥラエフ。

彼が挑戦した富士山登頂企画において叩き出したアタックタイム「4時間32分」という数字が、格闘技ファンだけでなく登山・トレイルランニング界隈にも衝撃を与えています。

一般登山者の感覚からは到底想像のつかないこの記録が、一体どれほど規格外なものなのか、数字とコースの過酷さから解剖します。

1. 「五合目から」ではない!「麓(浅間神社)から山頂」という絶望的な距離

まず前提として理解すべきなのは、彼が登ったルートです。

通常の富士登山といえば、車やバスで「五合目(標高約2,300m)」まで上がり、そこから山頂を目指すのが一般的です。これでも登りだけで約5〜7時間かかります。

しかし、シェイドゥラエフが挑んだのは麓の北口本宮冨士浅間神社(富士吉田市)から山頂を目指す「吉田口馬返ルート」です。

  • コース全長:約21km
  • 標高差:約3,000m(海抜約800mから3,776mの山頂へ)

これは日本屈指の超過酷トレイルランニングレースとして知られる「富士登山競走(山頂コース)」とほぼ同等のルートであり、アスリートでも途中で足が止まる地獄の登り坂です。

2. 一般登山者・トレイルランナーとの凄まじいタイム比較

挑戦者・区分ルート所要時間
一般の登山者五合目 ➔ 山頂約5〜7時間
一般の健脚者麓(浅間神社) ➔ 山頂約9〜12時間(日帰り限界レベル)
富士登山競走(完走率約30%の最難関レース)麓(市役所等) ➔ 山頂制限時間 4時間30分
シェイドゥラエフ麓 ➔ 山頂4時間32分

一般的な登山者が早朝から1日かけてヘトヘトになりながら登る距離を、彼は半分の4時間半足らずで駆け抜けたことになります。

「富士登山競走」の山頂コースは、過酷な完走実績を作った選ばれしランナーしか参加権を得られない狭き門であり、それでも完走率はわずか30%前後(制限時間4時間30分)。シェイドゥラエフが叩き出した「4時間32分」は、国内トップクラスのトレイルランナーたちが命がけで目指す制限時間とほぼ同等のタイムです。

3. なぜ格闘家がこのタイムを出せるのか?「心肺機能」と「回復力」の異常さ

登山やトレイルランの専門訓練を積んだアスリートでも挫折するこのコースで、本業が総合格闘家である彼がここまでの記録を出せた理由は、彼の異次元な身体能力にあります。

  • 高所・酸素濃度低下への驚異的な耐性標高3,000mを超えると酸素濃度は約70%まで低下し、高山病や激しい呼吸困難に襲われます。彼は歩みを止めることなく、高高度でも心肺機能を維持し続けました。
  • 無酸素運動と有酸素運動のハイブリッドMMA(総合格闘技)の激しい攻防に耐えうる心肺スタミナと、岩場を踏み荒らして体を押し上げる強靱な体幹・下半身の筋肉が完璧に噛み合った結果と言えます。
  • 前日の睡眠時間は「わずか2時間」さらに恐ろしいことに、このアタック前日の彼の睡眠時間はわずか2時間程度だったと伝えられています。万全のコンディションではない中でこのタイムを叩き出すメンタルと底力はまさに“怪物”です。

まとめ:登頂後に「シャドー」を見せる異次元の体力

山頂に到着した際、通常の人間であれば酸素不足と疲労でその場に崩れ落ちるレベルです。しかし、シェイドゥラエフは山頂に到着した後、酸素が薄い標高3,700m超の地点でキレのあるシャドーボクシングを披露してみせました。

富士山登頂アタック「4時間32分」という記録は、彼が単に「格闘技の技術が高い」だけでなく、人間としての基本エンジン(心肺能力・筋持久力・回復力)が世界トップレベルのバケモノであることを証明した、恐るべき記録なのです。

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